夜勤があって長時間労働であるというイメージを介護職に対して持っている人もいると思うが、一律にそうであるとは限らない。もちろん、職場によっては人手不足ゆえ、無茶な勤務を強要してくるところもあるだろう。しかし、良心的な職場であれば、勤務時間を調整することは十分可能だ。

また、デイサービスなど日中だけ営業している職場を選ぶこともできる。介護職はパートやアルバイトの求人も多いので、育児と両立しながら働けるので、子育て中の女性も挑戦しやすい。しかも、高齢者やその家族から感謝の言葉を直接聞くことができるため、やりがいも感じられるだろう。4人に1人が高齢者であるという超高齢化社会に突入した日本において、介護を担う人材は貴重であり、社会への貢献度も高い。お年寄りが好きで、人の役に立つ仕事がしたいと考えている人は、ぜひ介護の仕事を視野に入れてみてはどうだろう。

ただし、介護職は決して楽ではなく、辞めてしまう人も多くいるという事実があることは意識しておいてほしい。身内以外の高齢者のお風呂介助や下の世話をすることにどうしても抵抗のある人や、そもそも人と関わる仕事に喜びを見いだせない人は向いていないだろう。しかも、特別収入が良いというわけでもないため、介護の仕事をするにあたっては、人の世話することに対しての覚悟が必要だ。介護職に興味を持っている人は、職場の環境を精査して、自分の適性を十分に考慮したうえで、チャレンジしてみることをおすすめする。